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ワット・タッド寺院にて仏頭御堂開所式が開催

2025年12月5日、在名古屋ラオス名誉領事館とチャンパサック県は、チャンパサック県チャンパサック郡ワット・タッド村ワット・タッド寺院において、日本からラオスに返還された仏頭を安置する御堂「老日庵(ラオニチアン)」の完成式および開所式を開催しました。仏頭は名古屋在住の日本人がタイの骨董商から購入し、後の調査でそれが世界遺産のワットプー寺院由来のものであることが判明し、所有者がラオスに返還したいと願っていたものです。
式典には、在名古屋ラオス名誉領事館の大原康之名誉領事、小泉勉在ラオス日本国特命全権大使、アルンサイ・スンナラート県党委員会書記、スクサヴァン・ビライヴォン県行政委員会委員長、ヴァンシー・クアムア文化観光省副大臣、アンパイ・キンダヴォン駐日ラオス特命全権大使、JETRO、JICA、ラオス日本人商工会議所(JCCIL)、JCCILパクセー支部、パクセー・ジャパン経済特区(PJSEZ)、ラオス南部の日本企業、請負業者、ワット・タッド村、チャンパサック郡及びチャンパサック県の関係部署、チャンパサック県仏教会のそれぞれの代表者が出席されました。
仏頭は2013年に日本人の協力によりチャンパサック県ワットプー博物館に仮に返還され、その後2023年12月に、在名古屋ラオス名誉領事館とチャンパサック県が共同で、設置する寺院の選定、仏頭を安置する御堂の設計、建設工事、施工業者の選定を行いました。総事業費は10万米ドルで、そのうち50%は日本側からの寄付、残りの50%はラオス側からの寄付です。
この事業は、日本とラオスの外交関係樹立70周年記念事業の一環として実施され、2025年4月に着工、同年11月末に完成しました。PJSEZは、チャンパサック県および在名古屋ラオス名誉領事館と共に、このプロジェクトを当初から支援してきました。
「老日庵」と名付けられたこの御堂は、日本とラオスの永続的な友好の象徴として、また、将来の世代にもその歴史的・文化的意義を高め続けることでしょう。
最後に、ラオス側と日本側のVIPが共同でテープカットを行い、9回銅鑼を鳴らし、両国友好の象徴である老日庵の開所式を祝いました。